2007年5月 3日
ダイナミックパッケージのユーザインターフェイス・その1
このブログのサブタイトルが「『旅』を売るWebデザイナーのひとりごと。」となっているので、たまにはインターネット旅行サイトの話題でも書きたいと思います。
みなさんは「ダイナミックパッケージ」というサービスをご存知でしょうか?「ダイナミックパッケージ」とは、インターネット上で宿泊・航空券を自由自在に組み立て、自分だけの旅行プランを予約できるサービスのことです。日経トレンディの「07年ヒット予測ランキング」の第6位(って、またビミョーな順位ですが)に見事にランクインした注目サービスであり、アメリカではネット旅行販売の90%以上がダイナミックパッケージによる予約なんだそうです。
アメリカでは主流の旅行商品であるダイナミックパッケージも、日本では05年のGTOが海外旅行向けのサービスを開始したのが最初で、日本国内の旅行については、JTB、ANAセールス、楽天トラベル、JALがサービスを行っております。日本人の海外旅行経験者のうちダイナミックパッケージを知っていた割合は6.20%と、正直知名度もまだまだです。
このダイナミックパッケージのウリは「宿泊・航空券を自由自在に組み立て」という部分。「自由自在」と言葉にするのは簡単ですが、複数ある航空券と宿泊施設の一覧の中から、いかにユーザにわかりやすく自由自在に選んで組み合わせてもらえるか...ここがユーザインターフェイス構築にあたっての重要なカギになります。
で、日本国内旅行のダイナミックパッケージを提供しているJTB、ANAセールス、楽天トラベル、JALの4社のユーザインターフェイスを見てみると、これがまたおもしろいことに四者四様。ちょっと比較をしてみることにしました。(下記キャプチャ画面の一番左のユーザインターフェイスは、各社ダイナミックパッケージサービスのトップページです。)
- 楽天トラベル|ANA楽パック(航空券+宿泊)

- 日付・行先などの基本条件を選んだ後、検索結果ページ上部にて往復航空券・下部にて宿泊施設を選択し、次の旅程表画面で複数の宿泊施設を選択したい場合(1泊目と2泊目の宿泊施設を変更したい場合など)に宿泊施設の変更をします。
- ANA SKY WEB TOUR|旅作(たびさく)
- 日付・行先などの基本条件を選んだ後、検索結果ページ上部にて往復航空券・下部にて宿泊施設を選択し、次の旅程表画面で宿泊施設の変更などができます。基本的な遷移は前述の楽天トラベルと同じですが検索結果以降はAjaxにて構築されています。
- JAL STAGE | 旅スケッチ
- 日付・行先などの基本条件を選んだ後は、旅程表画面に遷移します。そこには航空券も宿泊施設も選ばれていないので、往路・復路航空券・宿泊施設をひとつひとつ足していき、旅程をつくっていきます。
- JTB | 組み立て旅行-航空付宿泊プラン

- 日付・行先などの基本条件を選んだ後、まず宿泊施設を選択し、その後宿泊プランを選択。そして往路航空券を選択し、最後に復路航空券を選択していくという遷移。ひとつひとつの商品を各ページで選ばせています。
どれが使いやすくて、どれが使いにくい...これは一長一短ですし、ユーザの好みもあるでしょう。さらに購入にいたるまでには当然、商品の豊富さや価格も重要な要素になってきます。
今月(07年5月)にはじゃらんがJALと組んでダイナミックパッケージサービスを始める予定なので、そうするとYahoo!トラベル上でも販売開始になり知名度は一気に増し、市場も拡大するかもしれません。そうなったとき、ユーザインターフェイスの差が、もしかするとダイナミックパッケージサービスの勝ち組・負け組を分けるひとつの要因になるかもしれませんね。
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