W2C第1回セミナー「アクセシビリティ特集」

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5月11日に行われたW2C(特定非営利活動法人 日本ウェブ協会)の第1回セミナー「アクセシビリティ特集」に参加してきました。

「日本語のウェブの質を向上させよう」
をスローガンに設立されたW2C。理念は非常にいいのですが、いかんせんお高い。個人会員とかもあるのですが、どちらかというと法人向けに活動していくのかなぁ・・・という印象です。まぁ、まだまだ設立されたばかりの組織ですので、今後の活動に注目していきたいと思います。

今回のセミナーは「アクセシビリティ特集」ということで、株式会社ミツエーリンクスの木達一仁さん・中村精親さん・辻勝利さんと、株式会社インフォアクシアの植木真さんが、3月19日~24日にロサンゼルスで開催された世界最大のアクセシビリティに関するカンファレンス「CSUN2007」の報告会でした。

Technology & Persons with Disabilities Conference/株式会社ミツエーリンクス

今年からミツエーリンクスがCSUNのスポンサーになったということで、ミツエーリンクスもスピーカーとして登壇されたそうです。

  • アクセシビリティは障害者や高齢者への対応ばかりではない
  • 現状の認識として「対象が少なく、ビジネスメリットが低いと考えられている」「実装難易度が非常に高いと考えられている」「検証環境の確立にコストがかかると考えられている」
  • ユーザエージェント(ブラウザなど)の対応がまちまちなので、コンテンツ側が用意しなくてもいいものまで用意している(大中小ボタンなど)
  • Web標準に「適切に」準拠することで、アクセシビリティを確保できる(構造にはマークアップ言語、表現にはスタイルシートを使い適切に分離させる)
  • 文法的にあっているか否かはツールで調べられるが、意味的にあっているか否か(見出しの位置付け方、altの付け方etc)は調べられない
  • 装飾目的の画像は背景画像としてマークアップするべき
  • 見出しスキップがあるならば、ナビゲーションを読み飛ばすスキップリンクは原則不要

このほかにも中村精親さん・辻勝利さんが参加されたCSUNのセッション紹介も行われました。

Googleが取り組むアクセシビリティ/株式会社インフォアクシア・植木真さん
CSUN2007の最大の注目はGoogleの初参加でした。

アクセシビリティへの取組みのきっかけは「20%Time」

  • Googleでは業務の20%を自分の好きな研究に費やしてよい・・・という決まりがありアクセシビリティへの取組みもこの「20%Time」から生まれたもの
  • ただし、企業としての取組みは本腰というわけではなく、まだまだ「20%Time」レベル

Google Accessible Search

  • 検索アルゴリズムにアクセシビリティガイドラインを追加
  • Adwords部分は削除される(読み上げ順の問題から)
  • Accessible SearchにのみGoogleの検索結果ページにhタグを設置(見出しスキップが可能に)

GMail

  • HTML版を提供(通常版はAjax)
  • 主要要素にタグを設置(見出しスキップが可能に)
  • よく使われるキーにアクセスキーを導入

Google Video

  • 字幕が付いている動画は上位にランクされる要素であると公言

Google Maps

  • Googler Textual Maps(日本語版にはまだ実装されていない機能)にテキスト版を用意

CAPTCHA

  • CAPTCHAとは、入力フォームでゆがんだ文字が書かれた画像を表示させ、そこにどのような文字が書かれているかを入力させる機能
  • そもそも、見なきゃわからないので視覚障害がある方にとって入力は不可能
  • ノイズが混じった音声で文字を読み上げる音声CAPTCHAを導入
  • 試行錯誤の上、現在はノイズとして人間の声を採用
  • 間違い入力50%削減に成功

CSUN2007の報告会という位置づけでしたので、セミナーに関しては「はぁ、なるほどなぁ」と思う感じでしたが、セミナー終了後の懇親会ではアクセシビリティ実装に関する疑問・質問がたくさん出まして、それらに対しスピーカーの皆さんが(お酒も入っているためか)ぶっちゃけ気味にお話されていたのが印象的でした。

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