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- 事例に学ぶ! 成果を上げるユーザ中心ウェブサイト戦略
- 遠藤 直紀さん
- 近年、統一されたナビゲーションや斬新なデザイン以上に、ウェブサイトの投資対効果がシビアに問われるようになってきました。サイトで成果を上げるためには、何よりも「ユーザについて知る」というユーザビリティの基本が重要です。
今回は、ユーザ中心アプローチによって実際に「売上向上」「申込数増加」をもたらした具体事例をご紹介します。また「ユーザの意見を聞かないユーザ調査手法」や具体的リニューアルステップなど、研究と実践を重ねた独自方法論をビデオやワークショップ等も使いながら解説します。
私は制作会社に勤めているわけではなく、ひとつのサイトを運営している立場ですので、今のサイトにどんどん改善を加え、売り上げを上げていくことが使命となっています。そんななかで「ユーザについて知る」ことの重要性を認識しようと思い、このセッションを受講しました。
「リンクの色は青で、ボタンはクリックできるようなデザインがいい」みたいなユーザビリティのルールはあくまで前提の話でそれほど重要ではなく、ユーザがどのような心理でそのサイトを訪れ、何を目的にしているかを読み取るかを考えるほうが重要である...という話から始まり、ユーザの意見ではなく行動を重視するユーザビリティテストの重要性を事例を交えて解説していただきました。
Webサイトの事例ですと「三井住友銀行 住宅ローン」のページをあげられていました。
どういう人がWebサイトに訪れるか?を調査してみると、住宅という一生に一度あるかの大きな買い物をしているユーザは「もっといいローンはないのかな?」「金利の安いローンはないのかな?」という心理でWebサイトに訪れます。三井住友銀行の口座を持っているユーザとか、三井住友銀行というブランドに魅力を感じているユーザはそれほど多くないということがわかります。このことから金利のページをよりわかりやすくし、キャンペーン商品を前面に押し出すことにしました。さらに住宅ローンの金利などは一般のユーザにとって複雑でどうしたらいいかわからないため、比較検討のサービスも設置しました。その結果、住宅ローン診断サービスの申込み数が10倍にもなったそうです。
ユーザのシナリオを考える際、ターゲティングすることが重要というお話もされていました。「幅広いユーザを捕らえたいから、ターゲットは議論しない」は非常に危険で、ターゲットを絞ることにより今まで見えなかったことが見えてくるようになり、それが波及効果となってターゲット以外のユーザにも効果をもたらすということをアメリカ「Best Buy」の事例を挙げながら解説してくださいました。
つまりユーザのマトを絞り、「何のために」「どういう状況で」「どういう目的で」を明確にすることが重要であるとまとめています。
セッション内ではビービットが行った事例や、ユーザビリティテストの事例・成果など、具体的な事例中心でプレゼンされていたため大変わかりやすくなっていました。最後にユーザビリティテストの模様を動画で流してくれたのですが、弊社サイト(てゆーか自分がデザイン・構築したもの)も登場してきたので、もうドキドキしながら見ていました。でもユーザが何を判断基準として商品を選んでいるのか一例ですが見ることが出来たので、貴重な体験でした。
ユーザビリティテストはサイトを運営する側が依頼するケースが多いと思うのですが、サイト構成を考える際も、見た目のユーザビリティだけではなく、ユーザのシナリオを考えて構成していくことを教えてくれた非常に素晴らしいセッションでした。
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