- スピーカー
- 植木真さん(株式会社インフォアクシア)
- 田邊佳嗣さん(アドビ システムズ 株式会社)
- 林岳里さん(アドビ システムズ 株式会社)
アクセシビリティについては、植木さんのセミナーに何回か参加させていただいているのですが、PDFやFlashのアクセシビリティについてはなかなか機会がなかったので、今回受講することにしました。
セッション冒頭では「JIS X8341-3の策定から3年半」ということで、アクセシビリティの指針・法律についての情報がありました。
- WCAG2.0
- 来年あたりには勧告?年内には2回目のLast Call Working Draftが発表されるかも・・・
- リハビリテーション法508条
- 米国連邦政府機関を対象にした法律。改正の動きがある。来年中には改正案が採血される予定。
- JIS X8341-3
- 5年ごとに改正が原則なので、2009年の3月に改訂か?改訂するのであればWCAG2.0との整合が大前提。
さらに音声ブラウザ・スクリーンリーダーについての最新情報も紹介がありました。
- 音声ブラウザ「ホームページリーダー」がIE7/WindowsVistaに対応しないことを表明
- Firefoxのエクステンションである「firevox」はAjaxにも対応している
- スクリーンリーダーにもオープンソース化の流れが来ている「NonVisual Desktop Access (NVDA)」
- PC-Talkerと連携している音声ブラウザ「Net Reader」がリリース。Windows Vistaに対応。
PDFのアクセシビリティについて、Adobe Acrobat5.0以降アクセシビリティに対応しており、文章構造のタグ埋め込みができたり、[TouchUp読み上げ順序]ツールで修正することもできるそうです。さらに、Adobe Readerでもアクセシビリティ機能を提供しており、コントラスト・折り返し・自動スクロールなどの機能があるそうです。
Flashのアクセシビリティについては、FlashMX以降プロパティウインドウ内に[アクセシビリティ]パネルが提供されました。代替テキストを付加させることで音声読み上げに対応したり、タブインデックスでのキーボードの操作性も向上したそうです。ムービークリップのオブジェクトに「名前」を入れることで代替テキスト扱いをしてくれるそうです(「説明」は読み上げられないとのことでした)。
ユーザーの視聴環境としては、以下のような環境が必要とのことでした。
- Flash Player6以降(書き出す際にはできれば7以降で書き出して欲しいとのこと)
- Windows98,2000,XP,Vista
- Microsoft Internet Explorer 5以降
- Flashの読み上げに対応したスクリーンリーダー(国内では「Foucus Talk」「PC-Talker XP」「JAWS」「IBMホームページリーダー」)
WindowsやIEに制限されている理由としては、Flash PlayerがMicrosoft Active Accessibility (MSAA)を使ったスクリーンリーダーになるから・・・とのことでした。
Flash CS3 Professionalにはビデオへのキャプション(字幕)の付加も簡単になったそうです。
ただ、これからの課題もたくさんあるとしており、支援技術(音声ブラウザ/スクリーンリーダー)側がサポートをより向上させる必要があったり、制作者側も音声読み上げに関する正しい知識を身に付ける必要があったり、情報提供側もAccessibility Resource Centerといったサイトの日本語化をしていく必要があるとしていました。
HTMLのアクセシビリティについては勉強してきましたが、PDFに文章構造の概念があったり、Flashをどのようにしたらアクセシブルに出来るか、まったく知らなかったので、大変参考になるセッションでした。

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