Adobe MAX JAPAN 2007 2日目 基調講演

2日目の基調講演は「アドビ システムズが考える未来に向けたテクノロジーの可能性と 日本市場に対しての展望」と題し、サイバーエージェント、Yahoo!JAPAN、楽天によるプレゼンテーションが行われました。

写真 基調講演スピーカー
株式会社サイバーエージェント 長瀬慶重さん、矢内幸広さん
インターネットで人々を楽しませたい・・・という理念のもと、ITリテラシーの低いユーザーに対してもそのインターネットメディアの価値を直感的に理解させるために、近年ではユーザーエクスペリエンスを重視しているとのことでした。
背景としては、表現の幅が広がりRIAが可能になったこと、CGMの台頭によりユーザがネット上にアウトプットする文化ができたこと、そしてネット上でのコミュニケーションのプラットフォームが充実してきたことをあげています。
そんななかユーザーエクスペリエンスをメディアの開発の冒頭(上流工程)から考えるようにワークフローも変化していったそうです。そしてそのユーザーエクスペリエンスへのアプローチの手法3つを、サイバーエージェントのサービスとともに紹介していました。
Module Approach
サービスの機能に対してのインタラクティブなユーザー体験を提供するためのアプローチ
「みんなの絵文字」
Ameba(アメーバブログ)に入っている、ブロガーが簡単に絵文字を作れて共有できる機能で、総投稿数が22万件以上、1日最大投稿数3000件。選ぶ楽しさ、他のユーザーに使ってもらう楽しさを提供している。
Searvice Approach
サービスがユーザーに提供する価値を最大化するアプローチ
poupeegirl
女性・ファッション・着せ替えをキーワードにしたファッションコミュニティ。会員数は4万人を突破し、月間1億PV、データ更新数は毎分2000件。ユーザーが持っているファッションをアバターを通じて表現している。2ヶ月で立ち上げられたのも、技術者とクリエイターが蜜に連携を図ったおかげ。
Contents Approach
コンテンツを直感的に訴求するためのアプローチ
K-1 WORLD MAX 2007 タイピングバトル
K1 WORLD MAX 2007のプロモーションサイトで、ユーザーがタイピングをもとにネット上で戦うコンテンツ。ユーザーがタイピングするスピードをWeb上で表現できるかがカギとなったが、ActionScript3.0の技術がそれを可能にしたとのこと。
ヤフー株式会社 大蘿淳司さん
いままでのYahoo!JAPANはサービスはすべて自分でやり、ドメイン内に囲い込むという戦略をとってきたが、これからはサービス連携をはじめ様々なオープン化を図っていくとのことでした。そして、人数の増加から利用・滞在時間の増加に転換をするべく3つのアプローチをあげていました。
インターネットの世界をより楽しく
よりリッチなクリエイティブが配信可能になったことから、表現力が向上した。この流れを受けYahoo!JAPANトップページリニューアルでは最大350x240pxの広告枠を設け、表現の自由度を高めようとしている。またFlashPlayerも現状6以下としている制限も、8や9にまで引き上げることも検討しているとのことでした。
使いやすさの追求
Flex2やFlash9をベースにしたサービス提供を開発中で、米Yahoo!ではAjaxインターフェイスのYahoo!Mailも、日本では機能拡充・利用者拡大に伴う操作性向上の必要性などの背景からFlash9(Flex2)でのサービス提供を検討しているとのことでした。Flex2の採用の背景にはレスポンススピード、拡張性、開発スピードがあげられていました。
OPEN化による多様性
今までは1つのUIを大勢に押し付けていたものを、今後は個人に最適化をし、個人を中心にサービスをとらえていくとのことでした。そして同じ人が違うデバイスでアクセスしてもシームレスに使えるようにしていきたいとしていました。
楽天株式会社 安武弘晃さん
売れているサイトとして紹介されていたのが「跳び箱型おもちゃ箱」と「干し芋」。とくに「干し芋」についてはWebデザイナーだったら絶対につくらないようなページ構成・デザインでも、そのどこかに購買意欲をそそる何かがあると解説していました。売れている商品はかならずしもクールではないが、商売への情熱を適切な情報としてユーザーに伝えることが重要としていました。
また楽天としてAIRにも力をいれていくとして、そのメリットを通常のフローよりも圧倒的に時間の短縮がはかれる点と、デスクトップに残り続ける点をあげていました。

写真 Adobeテクノロジーロードマップ最後にAdobeテクノロジーロードマップが発表されていました。2008年もAIR1.0、Flex Builder3などリリースが目白押しになりそうです。

プロフィール

林大輔 写真
林 大輔
旅を売るWebデザイナー / ジャム男子
楽天トラベルでWebデザイナーとして働いています。ごくたまに個人でもWebサイト作ってます。趣味ではジャムをつくる自称・ジャム男子。
著書「FireworksレッスンブックCS6対応」「ガレリアCSS

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