少し前のエントリーで予告した通り、「MarkeZine Day 2008」に参加してきました。少しずつレポートしていきたいと思います。
「【A7】マス広告 VS ネット広告からの卒業 次世代マーケティングの作法」は、smashmedia・河野武さんがモデレーターを務め、株式会社CAテクノロジー・小越崇広さん、株式会社博報堂・須田和博さん、株式会社ユニクロ・勝部健太郎さんによるパネルディスカッションでした。
事前に質問を募集しその中で人気の高かった4つと、モデレーターの河野さんから挙げられた2つの質問、計6つ質問にモデレーターが答えるという感じでした。
- 今年印象に残ったプロモーションは?
- ネット広告の値段の相場って安いですか?高いですか?
- 今後どのような指標が重視されるか?
- UNIQLOCKはどのくらい売上げに貢献したんですか?
- なぜペラ2枚の企画書でUNIQLOCKが実現できたのか?
- これからのマーケティングはどういうところをポイントに考えていけばいいか?
冒頭で「面白いパネルディスカッションに出会ったことがない」と河野さんがおっしゃっていて、自分も同感だなぁ・・・と思っていましたが、このパネルディスカッションは面白かったです。
それは6つの質問が「点」ではなくて「線」で繋がっていたからなのかなぁ・・・と思っています。以下、議事録と感想です。
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今年印象に残ったプロモーションは?
- 須田さん
- 『UNIQLOCK』・・・クリエイティブの新境地が開けた/広告代理店がいらなくなった/やり方を工夫すれば広告媒体もいらなくなった
- 勝部さん
- 『Google Street View』・・・リアルタイム感や発見がある。インフラ、メディアをつくり出す。
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ネット広告の値段の相場って安いですか?高いですか?
- 須田さん
- 安い。来ている人の数、効果を見ると5〜10倍かけてもいい。でも安いから得られるものもある(自由とかチャレンジとか)。
- 勝部さん
- 高い。Yahoo!に掲載するバナーは2000万円払って4000万PVくらい得られるけど一時的なもの。
- 河野さん
- 高い。CMはTVの全画面に表示されるが、バナーはページの一部。占有しているしていないの差がある。
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今後どのような指標が重視されるか?
- 小越さん
- 最終的にはお金を出す側の事業がうまくいっているか否か。
- 勝部さん
- 一概に言えない。オンラインストアでは売れるか売れないかだが、コミュニケーションをメディアに取り組めるかも重要。
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UNIQLOCKはどのくらい売上げに貢献したんですか?
- 勝部さん
- UNIQLOCKの位置づけは「永続的に扱えるメディアをつくる」。情報発信できる窓口であるので、「費用」ではなく「資産」である。
- 小越さん
- UNIQLOCKには発見というか、見続けられる仕掛けがある。
- 河野さん
- バナーが媒体費2000万円で、制作費が10〜20万円。もっとクリエイティブに時間とお金をかけるべき。
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なぜペラ2枚の企画書でUNIQLOCKが実現できたのか?
- 勝部さん
- 2枚がポイント。「はっきりとビジュアライゼーションしすぎない」。概念・コンセプトから入り、大筋OKをとっていく。
- 社内の抵抗については、決裁権を持っている人にマトを絞って落とす。「企画を売るのではなく、自分を売る」。社内のポジショニングを確立する。
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これからのマーケティングはどういうところをポイントに考えていけばいいか?
- 小越さん
- PV、UUだけではなく、経路や遷移など、活かせる指標はまだまだある。
- 須田さん
- 「キミにマカセルヨ」になるまで信頼を得る。情熱。
- 勝部さん
- 数字以上に想いを持つ。その想いが伝わっていく。
UNIQLOCKに対しては「ブランディング」的なポジション、悪く言えば一過性のキャンペーンサイトと認識していましたが、さらにその先があったのですね。
メディアを作る。
Yahoo!に出稿したものの、その効果が一時的だと認識したからこそ、その結論に至ったようです。ここに「次世代マーケティングの作法」のひとつがあるかもしれません。
そしてそれを実現していくには、「情熱」であり「想い」が必要だということ。上司のOKもでないし、社内の決裁もおりない・・・つまりスタートラインにも立てないということですね。
自分は「旅行」という商品を売っている立場なので、勝部さんと似たポジションにいるのですが、このセッションを受講して、自分の仕事への取り組み方についても考えさせられました。
「うちではできない。ユニクロだからできる。」・・・そういうことではないなと。自分がもう2歩でも3歩でも前に踏み出せば、何かが変わるかもしれません。
そして、一緒に受講していた職場の仲間と帰り道に、今の環境で何が出来るか、どのようにしていかなければいけないかをイロイロ話せたことも、このセッションを受講して良かったと思う1つの点として挙げておきます。

ご参加いただきありがとうございました。
楽しんで頂けたようでよかったです!
勝部さんの話はけっこうヒントが詰まってましたよね。
>河野さん
コメントいただきましてありがとうございます。
いわゆる企業のWeb担当者の講演って、なかなかないので、それだけでも新鮮でした。
素敵なパネルディスカッション、ありがとうございました!