Adobe MAX Japan 20091日目の基調講演は、Adobe CTO ケビン・リンチさんによる「アドビの考えるデジタル新時代のプラットフォームについて」という内容でした。
PC、モバイル、TV・・・「マルチスクリーン」をキーワードにあらゆるデバイスに向けてコンテンツを提供するベースとして「Flash」を挙げています。ツールやFramework、クライアントなどFlashをベースにした「Adobe Flash Platform」を提唱しています。
そして「3つのトレンド」として、以下の3点を挙げています。
- Client + Cloud(クライアント+クラウド)
- Social Computing(ソーシャルコンピューティング)
- Devices + Desktop(デバイス+デスクトップ)
基調講演は、この「3つのトレンド」をより具体的に解説しながら進んでいきます。

- Client + Cloud
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『クラウドだけではなく、クライアントの力を合わせてエクスペリエンスを提供していく』
- Flash Player 10
- イノベーションのペースが早い
- 新しいイノベーション(テキストエンジン、Drawing API、Audio/3D、Pixel Benderフィルタ)
- リリース2ヶ月で普及率55%
- Adobe AIR 1.5
- WebKit+SquirrelFish
- Linuxにも対応
- FlashPlayer10搭載
- 暗号化されたローカルデータベース
「Adobe AIR」については、リリースから1年で1億ダウンロードがあったと報告されました。
Client + Cloudの事例として、New York TimesのAIRアプリ「International Herald Tribune」が紹介されていました。紙と同じニュースが配信され、さらに紙よりも早く最新のニュースが随時配信されるそうです。また、ウインドウのサイズに合わせて適切なレイアウトで表現してくれる、新聞広告もクリックすればその場でスポンサーの映像が流れるなど、FlashPlayer10の技術とデスクトップアプリの魅力を最大限に活かしたアプリになっています。
- Flash Player 10
- Social Computing
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『ひとりひとりのエクスペリエンスから、みんなでつながる対話型のエクスペリエンスに変化している』
- Adobe Wave
- My Spaceやeviteなどのサービス上でのメッセージをデスクトップ上に表示
- emailのように手軽に利用できる、デスクトップノーティフィケーション機能
- サービスをまとめる、サービスと人をつなげる

- Adobe Wave
- Devices + Desktop
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『情報端末の変革が起こっている』
FlashLite搭載端末は2009年中には10億台に到達する見通しだという報告の後、ゲストとしてNTTドコモ 執行役員・永田清人さんによるプレゼンテーションが行われました。
- Adobeとdocomo
- 2003年、世界初のFlashLite搭載端末を発売。現在docomoで1.2億台出荷
- 2004年、PDF搭載。
- 2005年、FlashCastによるサービス「iチャネル」開始。現在、約1600万契約。
- 2008年、FlashVideo
- ほか、現在iMenuは1日約1300万アクセス、.swf/.flvは1日約1億ダウンロード
- docomoの今後の戦略と、OSP(Open Screen Project)での狙い
- AIRの導入で圏外などオフラインでも必要最低限の情報でアプリが楽しめる
- デバイスの垣根を越えた共通のユーザ体験を共有できる(ゲームであれば、ケータイ・TV・PC・ゲーム機と異なるデバイスでも対戦できる)

「周辺機器との融合」のモデルとして、「準備からアルバムまでのウエディングアプリ」のデモムービーが流れました。
結婚式の招待をケータイのメールで送信し、出欠確認もケータイやPCのアプリで。ご祝儀もケータイで決済。思い出の写真・動画を投稿し、それらを集めて結婚式で盛り上がり、結婚式の模様は欠席者・遠方者向けにストリーミングで配信され、ケータイでもPCなどでも閲覧可能。ケータイやデジカメで撮影した結婚式の写真はサーバー上にアップし、アルバムとしてまとめる・・・というものです。文字にすると「えっ?」と思いますが、素敵な映像でした。YouTubeとかにアップされませんかねぇ。
アルバムについては、プロトタイプのデモが紹介されました。モバイル、PCでアルバムを共有するのですが、選んだ写真がリアルタイムで反映されるAIRアプリになっています。デモの様子をMacお宝鑑定団さんが、YouTubeにアップしてます。
- Adobeとdocomo
「クライアント+クラウド」「ソーシャルコンピューティング」「デバイス+デスクトップ」というキーワードは昨年・一昨年あたりから言われていることですが、それらがいよいよソフトウェア・アプリケーションとして実現して来たことを実感できた、素晴らしい基調講演でした。


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