Webデザイナーとして歩んできた10年間

私がWebデザイナーとしてのキャリアをスタートさせたのが、2002年3月4日。なので、本日2012年3月3日でまる10年の月日が経ちました。

せっかくなので、バイト時代→軽いうつ状態→週休5日→楽天入社→セミナー登壇→書籍執筆・・・と波瀾万丈の10年間をダラダラと振り返ってみようと思います。

自分の進路について考えていた大学3年生の夏。大学は建築学科に通っていましたが、趣味でつくっていたホームページのほうに夢中になっていて、「Webデザイナーになるのもいいな」と思い始めるようになります。そこで3ヶ月ほどWebデザインの学校にダブルスクールをし、技術を覚えたり作品をつくったりしました。そこから制作会社の面接を受けはじめます。

そして、大学4年生になる直前の2002年3月4日、恵比寿にあった制作会社にアルバイトとして入社しました。当時は「はやしくん、センスがない!」と言われてましたっけね。デザインの仕事はさせてもらえず、コーディングとディレクションの仕事が中心でした。

大学卒業後、その制作会社に正社員として採用されますが、そこから自分の中の心のバランスが崩れていきました。いろいろ期待してもらっていたのですが、その期待にこたえられなかった・・・といったところでしょうか。当時の自分にはうまく処理するスキルがなく、軽いうつ状態に。結局、正社員としては4ヶ月、トータルで1年5ヶ月で制作会社を退職しました。その制作会社ではほとんどデザインをしませんでしたね。

正社員になってから、週に2日ほど海外航空券をオンラインで販売する会社に出向し更新作業をしていたのですが、制作会社退職後はそこでアルバイトとしてお世話になりました。といっても、働くのは週2日。週休5日の生活です。
「働く」ということにビビっていました。「自分は社会人にはなれないんだ」と本気で思ったりもしましたっけ。すべてのことに自信を失っていた当時、本当は2〜3ヶ月ほどのつもりだった週休5日の生活も、気付くと1年が過ぎようとしていました。

さすがに1年経つと「マズい」と思うようになり、数社面接を受けはじめます。人生初のスーツを着た就職活動です。そして2004年8月16日、楽天株式会社に入社しました。今考えると、よくもまぁ週2日しか働いていない24歳を採用したなと思います。
入社後は楽天トラベルのWebデザインやコーディングなどを担当しました。週休5日のバイト時代も少しデザインをさせてもらっていましたが、本格的にはじめたのは、実は楽天に入社してからなんです。

自分の中でひとつの転機になったのが、2006年7月15日に開催されたセミナー「Web標準の日」に参加したことです。Web標準に関する技術のセミナーでしたが、自分の持っていたスキルとWeb業界の標準的なスキルの差に愕然としました。今まで、何も勉強してこなかったことに気づいた日でした。

そこからはいろいろ勉強しましたっけね。セミナーにもたくさん参加しましたし、会社に持ち帰っていろいろ提案もしたりしました。このブログをはじめたのも、この頃です。今振り返ると、Webデザイナーとしてのキャリアの中で、とても大事なポイントだったと思います。

そんなとき、自分の中でひとつの目標が出来ました。「20代のうちに、林大輔という個人の名前で、セミナーに登壇するか、雑誌に寄稿したい」。・・・とはいっても、何が何でも!というよりかは漠然とした目標です。ただ、正直何をしたらいいか分からなかったので、やったことは「このブログを毎日更新する」ということでした。会社での仕事以外にも、いろいろサイトを作ったりもしました。

そしてある日突然ついにオファーが届きました。「セミナーに登壇しませんか?」・・・めちゃめちゃ嬉しかったですね。それが2009年5月21日アップルストア銀座で開催された「CSS Nite in Ginza, Vol.35」です。あんなに緊張したのははじめてですね。それ以降、ちょっとのことじゃ緊張しなくなりましたw

「20代のうちに、林大輔という個人の名前で、セミナーに登壇するか、雑誌に寄稿したい」という目標が29歳になる直前で達成された数ヶ月後、今度は「書籍を執筆しませんか?」というオファーを頂きました。まったく面識なかった方からなので、正直驚きました。
ただ、書籍を書くということは、思っていた以上に苦しい作業でした。2ヶ月くらい休日を返上し、ちょこちょこ有給休暇使いながら、ようやく書き上げました。それが、2010年2月22日発売の「ガレリアCSS プロに学ぶスタイルシートの定番デザイン」です。セミナー登壇・書籍執筆、[or]だった目標が[and]で実現できたました。

その後も年に1度のペースでセミナーに登壇したりしましたが、書籍執筆以降は次の夢「カフェを開業する」に向けて、いろいろ動いています。もしかすると近い将来、カフェオーナーになるかもしれません。ただ、ひとつだけ決めていることがあります。

一生Webデザイナーやります!

カフェ開業のことを意識した当初は、Webデザイナーの経験を捨てるのも惜しくはない!・・というふうに思っていたわけですが、今はちょっと考えを変えています。
10年間というWebデザイナーのキャリア、これを捨てるのではなく、活かして違うジャンルで活動するのが、自分の武器だと考えてるようになりました。カフェオーナーになっても名刺に「カフェオーナー兼Webデザイナー」と入れるのが、ちょっとした夢でもあります(これを夢にしちゃいけないんですが)。

「Webデザイナーのキャリア10年間」という心から誇れる武器。ただ、武器は持っているだけだと錆びてしまいます。なので、2012年は武器を磨く1年にすると決めました。Web Designer 10th Anniversary、(実は)会社の仕事もすごく楽しいフェーズに入っています。個人としてもいろいろ動いています。またご報告できる日が来たら、このブログで紹介したいと思います。

最後に、この10年間いろいろな人との出会い、助けがなければ、今の自分はないと思っています。このエントリーでは個人名を書きませんでしたが、いろいろな方にお世話になって歩んできた10年間でした。普段は「ありがとう」のひとつもなかなか言えない小さな人間ですが、ホント心から感謝しています。ありがとうございます。
明日から、Webデザイナー11年生がはじまります。これからも、Webデザイナー・林大輔をどうぞよろしくお願いいたします。