スクーリング・パッド農業学部 レポートその1・白石好孝さん

2012年8月よりスクーリング・パッド農業ビジネスデザイン学部に通うことになりました。
農業をはじめたいというわけではなく「カフェをやるにあたり生産者さんのことをもっと知りたい」「(趣味で作っている)ジャムの可能性を見つけたい」という理由で通うことにしました。

農家になるだけが農業ではありません。流通、飲食、IT、デザイン、地域おこし・・・など、「農と食」を通じて様々な分野をつなぎ、新たな「!?」を創造することのできる人材が、いま求められています。
農業ビジネスデザイン学部では、多様な角度から農業に接して欲しいという想いから、原則として1日に2コマ、様々なジャンルのゲストスピーカーをお招きしてお話をうかがいます。

第1回目のゲストは白石農園の白石好孝さん。東京都豊島区で代々約300年にわたり農園を営んでおります。

前半に農業の基礎・都市型農業経営について、後半では白石農園の取り組みについてお話をうかがいました。

セッション中に気になったポイントを箇条書きで記載します。

  • 品種改良、機会、農薬・・・これらがあったから爆発的に生産量が増えたということを忘れてはいけない
  • 農業をするには「土」を知らなくてはいけない。農業の半分は「土」。肥料を使って環境を整えていく。
  • 日本における有機野菜は0.2%。「有機」というコトバが先行してしまっている。農作物を安定共有するには産業化する必要がある。日本では有機+化学肥料をあわせて使う「配合肥料」が一般的。
  • 日本の農家の今後も、大規模化が主流(大量生産、大量消費)。一方で、地産地消・少量多種も増えていく。
  • これから農家として新規参入するならば「都市近郊である」「少量多品目で1年中農作物が作れる」「売上げ600万円、利益300万円を目指す」
  • 市場では「同じ大きさ」「長い期間安定供給される」ことが求められる。スーパーのバイヤーも、農産物品評会でも、味見はほとんどない。見た目だけ。
  • 農薬なんてコストがかかるからやりたくない。でも、例えば有機野菜の大根はシミだらけ。市場が求める白い大根(見た目が一番の農作物)を作るには農薬が必要。
  • 白石農園では直売へシフトしていった。現在、市場向けの野菜は1/6程度。直売へのシフトは多品目になるため労働効率も悪く、販路に限りがあるので拡大しにくい。
  • 市民参加型の体験農園「大泉 風のがっこう」をはじめる。野菜を作るよりも収入はよく、さらに地域のコミュニティにもなっていった。
  • 生産物の中に物語が入ってくると価値がつく。
  • 農業のこれから「地域と生きる(地産地消)」「社会と生きる(食農教育)」「楽しい農業」を目指す。Think Globally, act locally.

市場相手から直売へシフトしていきながら、さらに体験農園など地域とのコミュニティづくりにも励んでいる白石さん。飲食店も特に小規模では、卸や物販などプラスアルファの収入があると経営が安定しやすいと言われますが、白石さんの話を伺ってそのことを思い出しました。

農作物を作るだけが農家ではなく、地域や社会を見つめプラスアルファの活動をすることが求められてくる時代なのかもしれません。

プロフィール

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林 大輔
旅を売るWebデザイナー / ジャム男子
楽天トラベルでWebデザイナーとして働いています。ごくたまに個人でもWebサイト作ってます。趣味ではジャムをつくる自称・ジャム男子。
著書「FireworksレッスンブックCS6対応」「ガレリアCSS

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