スクーリング・パッド農業学部 レポートその4・山崎陽弘さん

スクーリング・パッド農業ビジネスデザイン学部第6期、この日の講義はテレビ朝日政治部・山崎陽弘さん。
ニュースの中継などでもレポーターとして出演される山崎陽弘さんに「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」について解説していただきました。

セッション中に気になったポイントを箇条書きで記載します。

  • TPPは現在11ヶ国が交渉中。まだ締結されていない。
  • TPPの交渉分野は21。そのうちの1つに貿易の関税撤廃に関する分野がある
  • 関税ゼロが原則も、日本における「米」のように、各国にとって決定的なダメージを受ける「センシティブ品目」の規定をめぐる争いがある
  • 日本は「交渉のテーブルに入るための協議」をしているフェーズ。TPPの交渉のテーブルにつくには、参加11ヶ国の承認が必要
  • 日本のTPP入りを一番懸念しているのはアメリカ。日本が主張する基準(残留農薬や遺伝子組換え食品、自動車の安全基準や販売網、事実上国営のかんぽ生命など)が厳しすぎるため
  • 農林水産省はTPPに反対し、経済産業省は賛成している。内閣府はTPP参加により3兆円のプラスになると試算
  • 経済産業省がTPP入りを推進している大きな理由は「国際競争力を高める」ため。韓国がアメリカを含む様々な国と関税ゼロのFTAを締結しているため、関税があると勝負にならない(TPPに参加しないと10兆円のマイナスと試算)
  • 農林水産省はTPP参加で食料自給率が40%→13%に、350万人の就労機会が損失されると試算(金額にして8兆4000億円のマイナス)
  • 次の政権をとるであろう自由民主党は5人の総裁候補者みんな「聖域なき関税撤廃反対」。日本維新の会はTPP賛成を明言
  • 与党も野党も最終的にはFTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)の参加を目指している

私は主に国際競争力の強化という観点からTPPへの参加に賛成なのですが、アメリカが日本の参加に躊躇しているというのには驚きました。オバマ大統領が再選すると交渉のテーブルにつけるかもしれないとのことでしたが、共和党候補ロムニー氏は支持しないと明言しているそうです。

TPPによって多かれ少なかれ日本の農業に影響が出ることは間違いありません。このような環境の変化にいかに対応していくか、そのためにも農家や産地により個性が求められているような気がしています。

プロフィール

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林 大輔
旅を売るWebデザイナー / ジャム男子
楽天トラベルでWebデザイナーとして働いています。ごくたまに個人でもWebサイト作ってます。趣味ではジャムをつくる自称・ジャム男子。
著書「FireworksレッスンブックCS6対応」「ガレリアCSS

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