【レポート】CSS Nite LP46「ビジュアル・ドリブンのデザイン」再演版

2016年7月16日、TKPガーデンシティPREMIUM神保町プレミアムボールルームで開催された「CSS Nite LP46『ビジュアル・ドリブンのデザイン』再演版」に参加してきました。

デザインスキルやデザインセンスを向上させるためのエッセンスやノウハウ・ドゥハウを持ち帰っていただくことをねらいに開催します。

別の予定があったため途中退出してしまったのですが、参加したセッションの中からいくつかレポートします。

わずかな工夫で劇的に変わるデザインの対話術(長谷川 恭久さん)
  • 良いものは理解してくれる、良いものを作れば理解してくれる・・・は迷信。価値観は多種多様。「話せる」も大事なデザイナーの仕事のひとつ。
  • デザインにはプロセスがある。無数の設計方法、方法論から選ぶ。正解がない。どの課題に対して、どういう手法・ツールを使えば良いか、選ぶのが一番難しい。
  • デザインで、何を解決しようとしているのか、一つ一つ紐解いていく必要がある。デザインについて説明することは、どんな環境でも必要になっている
  • 批評と批判は違う。批評は、課題解決のために話し合う。あえて答えを言わない(ボタンを上に、赤く・・・はNG)
  • そのデザインで何を解決しようとしているのか?(クライアント・ステークホルダーに対する)「見た目の説明」から「意図の解説」へ
  • 自信がない人、信用できる?この人が言っていることって価値がある・・・と思ってもらう。
  • 何でカワイイと感じたか?使いやすいと思ったか?なぜと問う。それを言語化してみるトレーニングをやってみよう。
スマホアプリにおけるUIのトレンドと、動的デザインの重要性 〜テクニカルクリエイターが担うサービス開発の今後〜(佐藤 洋介さん)
  • ネイティブアプリ市場では、より高度な表現が重要。静的なデザインだけで完結できなくなってきている。「心地よいインタラクション」が競合優位性になってくる
  • 3つのクオリティ
    • 「デザイン・クオリティ」・・・ガイドラインに沿っているか。デザインチェックの際は、担当デザイナーだけではなくプロデューサーも同席してもらい、プロジェクトの前後関係もヒヤリングして、主観にならないように
    • 「インタラクション・クオリティ」・・・階層がわかりやすく伝わるように。デザイナーとエンジニアがペアで参加して勉強会を定期的に実施
    • 「プランニング・クオリティ」・・・プロダクトのビジョンが描けているか
  • デザイナーとエンジニアの垣根がなくなってきている。どこに軸足を置いて、領域を広げていくか。ただし、十分なベーススキルが重要(ダーマ神殿でLv20以上にならないと転職できない的な)
エディトリアルとウェブ、コンテンツファーストでつながるビジュアルドリブン(筒井 美希さん、関口 裕さん)
  • A. Editorial x 構造分離
    • 見た目の構造を先に作って、そこにコンテンツを流し込むという手法。Web的に言うと、テンプレート作って流し込む感じ。
    • デザイナー、オペレーターの得意分野を分けて効率的に作業できる。構造とコンテンツを別々に検討できる。
  • B. Web x 構造分離
    • 「イメージマッピング」・・・お客さん巻き込んでイメージを抽出。擬人化してとっつきやすくすることも。UX的なペルソナとはちょっと違う「つまりひとことで言うと・・・」を表すもの
    • 「イメージの整理」・・・抽出したイメージ要素の整理・分類を行い、考え方の方向性を作る
    • 「デザイン・プリンシプル」・・・デザインの原則を簡潔に定義。言葉で定義することが大事
    • 「ムードボード」・・・トーン&マナーを抽出したものを作成し、完成形をイメージできるように
    • 「スタイルタイル」・・・見出し、本文、キャプションなどパーツ化。網羅するのではなく、一枚で俯瞰できるように
    • 「画面デザイン」

    (なぜ上記のものを作るのか?)長いプロジェクト期間の間で忘れないために。エビデンス。いつでも立ち戻れるために。デザイン展開するときのためのロジック

  • C. Editorial x 構造一体化
    • (「なるほどデザイン」の制作プロセスから)気持ちが上がるデザインを意識した書籍にも関わらず、デザイン起こすと気持ちが上がらなかった
    • Indesign上で「構成」しながら「ライティング」。作りながら考え、考えながら作る
  • D. Web x 構造一体化
    • いかにビジネスのゴールに結びつくようにコンテンツを設計する
    • 読み手の「ちょうどいい量」を届けるを意識する。メリハリのあるデザインをすることで情報が届く速度が上がる
  • コンテンツファーストには『分離』と『一体化』がある。プロジェクトによって最適な手法を選ぶ
    • 「一体化」・・・作りこまれたデザインができる。「要件定義・設計」と「デザイン」を分けて考えれない。ウォーターフォールにはならない。要件定義でOKだったものが、カンプ見せたらNGなんてことはよくある・・・ある意味人間としては自然かも
    • 「分離」・・・スピードが上がる。スタイルと構造を分けることでコンテンツに集中して制作できる。アトミック・デザイン。分業化による価値観を、お互いにオーバーラップして越えていくかが大事

自分の置かれている立場とか、今抱えているプロジェクトの特性からか、関口裕さんの「Web x 構造分離」のくだりが、一番刺激的でした。再演版ではない講演ムービーを見たらこのパートちょっと短かかったので、もしかすると再演版で盛られたのかもしれませんね。

プロフィール

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林 大輔
旅を売るWebデザイナー / ジャム男子
楽天トラベルでWebデザイナーとして働いています。ごくたまに個人でもWebサイト作ってます。趣味ではジャムをつくる自称・ジャム男子。
著書「FireworksレッスンブックCS6対応」「ガレリアCSS

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